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おかげさまで、2013年6月4日に当院が開院して7年になりました。
左上でものが噛めない 歯周病を治したい
(69歳女性)
まずは精密検査を行いました。
前歯が接触しないオープンバイトのため、臼歯に過大な負担がかかっていました。
レントゲン上では、左上第二小臼歯に深い骨欠損、左右の上顎第二大臼歯に歯根を覆うような骨欠損がみうけられました。
プラーク(細菌)は全体の47%に付着していた。歯周ポケットの深さはレントゲン画像と一致し、重度慢性歯周炎と診断。
左右ともに第二大臼歯が歯牙破折、10㎜の歯周ポケットを伴う重度の歯周病が併発していたので、やむなく抜歯せざるを得ませんでした。
歯周病を重症化する非常に毒性の強い菌であるP.g.菌が歯周ポケット内から検出されました。
細菌を減らすため、セルフケアトレーニング・歯肉縁下歯石除去を含めた歯周基本治療を行いました。
歯周基本治療ののち、左上小臼歯部に残存する深い骨欠損に歯周組織再生療法を行い、組織の回復を行いました。
また細菌感染とともに根本的な原因である、臼歯に過大な負担を強いるかみ合わせの問題を解決するため、前歯の矯正治療を行いました。
清掃性を考慮したクラウンで機能回復をし、最終的な評価を行いました。
細菌感染のスペースとなる骨の凸凹がなくなり、平坦化しました。
歯周ポケットは3㎜以下、プラーク(細菌)の付着量は全体の3%。
歯周病治療後P.g.菌は検出されず、むし歯のリスクをきちんと管理し、歯周病の再発を防ぐためにメインテナンス予防へ移行しました。
※保険外診療。治療期間、費用、治療の流れ、治療結果に関しては個人差があります。
健康な歯周組織を取り戻すには、数か月から1年かかります。また、歯周組織が再生する期間および程度は個人差があり、歯周病の進行具合によっても異なります。
治療効果を発揮するのは、治療後の口腔衛生環境の維持にかかっています。
副作用(リスク):一時的に歯がしみたり、かみ合わせの違和感を感じることがあります。再生療法はあらゆる歯周病に適応できるわけではございません。再感染のリスクはなくなりません。